日経平均株価が34年ぶりに3万7000円を突破し、バブル後の最高値を更新した。買いが買いを呼ぶ展開の追い風となっているのは、「アメリカ」と「日銀」という2つの要因だ。日経平均は一時400円以上値上がりし、1990年2月のバブル期以来、34年ぶりに3万7000円の大台を突破した。大きいのは、アメリカの株高。ニューヨーク市場では企業決算が好調なことからダウ平均株価が連日最高値を更新している。もう1つの追い風は「日銀」の発信。きのう、きょうと日銀のトップがマイナス金利を解除しても「緩和的な金融環境がつづく」という見方を強調。アメリカの長期金利上昇もあって149円台前半まで円安が進み、半導体関連株や決算が好調な銘柄を中心に買い注文が広がった。午前の終値は、3万7029円91銭。市場関係者は「さらなる上昇には国内消費の拡大が必要」と話していて、春闘の「賃上げ」が次のカギを握る。