内閣府が発表した去年10~12月までのGDP速報値は、実質の伸び率が前期比マイナス0.1%となった。年率換算ではマイナス0.4%となり、2期連続のマイナスとなった。伸び率がマイナスとなった主な要因は個人消費で、前期比マイナス0.2%だった。物価高で食料品の購入が減った他、冬物衣料の販売も落ち込んだ。外食や旅行などのサービス消費も減少した。輸出は前期比プラス2.6%だった。インバウンド需要が増えたことなどが輸出の伸びを押し上げたとみられている。一方日本の去年1年間の名目GDPは、平均為替レートでドル換算すると4兆2106億ドルで、ドイツの4兆4561億ドルを下回り世界4位となった。長年の低成長やデフレに加え、円安ドル高の影響で日本のGDPをドル換算すると目減りすることや、日本より物価上昇率が高いドイツでは名目GDPの伸びがより高くなることも影響した。