第一生命経済研究所の藤代宏一氏のきょうの日経平均予想レンジは、41900円~42300円。きょうの東京市場は、雇用統計を控えて警戒感が強いという印象。注目ポイントは「9月を乗り切った後に期待される追い風」。9月は短期的に見ると需給の面で警戒が必要。海外投資家は9月に利益確定売りを進める傾向がある。今年は8月に日経平均株価が最高値を更新し、その反動が意識されやすい。8月の雇用統計には警戒が必要。関税を米国の消費者に価格転嫁する動きが広がってくるか注目。日本の自動車メーカーも、段階的に関税を米国の消費者に転嫁していくと予想している。関税が日本企業のみならずドイツ、韓国、米国メーカーにすら適用されるため、各国の競争条件は普遍。各社が一斉に値上げに踏み切るという動きが、思いのほか進む可能性がある。日系企業も企業収益の圧迫懸念が和らぎ、株価上昇要因になる。その他には、引き続きインフレに注目している。日本のGDPデフレーターを見ると、原油価格が安定する中で国内で人件費が上昇し価格に転嫁されたことなどから、前年比3%程度の上昇基調にある。株価の追い風となるインフレを悪材料とみなすと、相場の行方を見るうえでは間違えてしまうので注意。
