昨夜、1ドル155円台に突入した円相場は、きょうも円安が進んだ。市場には、1ドル155円が、政府・日銀の防衛ラインだとの見方もあったが、この水準を超えたことで、市場介入への警戒感が一段と強まっている。円安が進むなかで、インバウンド需要が拡大して、売り上げが増えているデパート業界からも、日本の客が買いにくくなってくる局面に入ってくる場合も考えられ、今の水準がぎりぎりのところではないかなどとの声があがっている。アメリカ経済の強さと根強いインフレを背景に、円が売られやすい状況が続いている。アメリカでは、日本時間今夜、1~3月のGDPが発表され、結果が市場予想を上回れば、さらに円安が進む可能性もある。日銀は、きょうからあすにかけて、金融政策決定会合を行っている。日銀がどのようなメッセージを示すのかが注目されている。