昭和20年に前橋市の市街地がアメリカ軍に爆撃された前橋空襲で町は壊滅的な打撃を受け535人が犠牲になった。空襲の記憶を受け継ごうと今月5日と6日に前橋市でミュージカル”灰になった街”が開かれた。小学生から60代の一般市民の63人が演じる。主演・柄沢育希さんは地元の空襲を伝えたいとオーディションに参加した。柄沢さんは主演に抜擢されたものの身近に空襲を体験した人がおらずどう伝えればいいのか思案したという。本番6日前、母親役・佐々木英子さんは戦争体験者である自身の父の空襲体験を柄沢さんに伝えた。当日柄沢さんは日常は当たり前ではないということを訴え、早乙女薫を演じきった。柄沢さんは私たち戦後生まれがどういうふうに伝えていくのかっていうのを考えながら今後生きていけばいいなどと話した。