セルフチェックリストの「朝起きて夜寝るまでに何回、尿をしましたか？」、「夜寝て朝起きるまでに何回、尿のために起きましたか？」、「急に尿をしたくなり、我慢が難しいことがありましたか？」、「急に尿をしたくなり、我慢できずにもらすことがありましたか？」の4つの質問で、3つ目の質問が2点以上かつ、合計が3点以上で「過活動膀胱」の可能性があるという。膀胱が正常に働いている場合は、尿がたまると膀胱が膨らみ一定量で排出するが、「過活動膀胱」の場合は、膀胱の膜が勝手に収縮し内圧が高まるため、少量の尿で排出するそうで、原因はメタボリック症候群、骨盤底筋の緩み、加齢、脳神経の病気だそうだ。今年3月、20代以上の8人に1人が「過活動膀胱」であると発表された。
「過活動膀胱」になると、尿意切迫感や昼間頻尿、切迫性尿失禁、夜間頻尿の症状が現れるという。また2時間のライブに心配で行けないや、映画上映中の尿意が心配でドア付近の席しか座れないなどと大変なこともあるそうだ。さらに「過活動膀胱」がひどくなると、前立腺がんや膀胱がん、脳梗塞、前立腺肥大などの病気につながる可能性もあるため、心配な方は病院を受診することを勧めた。「過活動膀胱」の治療法の1つである行動療法はイスに座り、肩幅ぐらいに足を開き、肛門・尿道を5秒間締め、5秒間緩めるを10回行い、同じ動きを速いテンポで10回行い、この1セットを1日3回から4回行う。尿意切迫感を自分の意思でこらえることも必要で、尿意が来たら5分程度我慢して、5分ができたら10分、15分と間隔を伸ばし、最終的には3時間から4時間まで伸ばせるのが理想だそうだ。