政治部・山田康博がスタジオで解説。衆議院の政治倫理審査会の開催は今年3月以来となっており、審査会では国会議員が政治倫理に関する規範を著しく違反し政治的・道義的責任があるかを審査する場となっており、衆議院ではこれまでに13回開催。今年は自民党の派閥の政治資金パーティーの問題で複数回審査会が開催される状況となっている。今回衆議院では15人の審査が行われる予定で、初日のきょうは4人の審査が行われる。この問題で不記載があった自民党議員らは85人、ことし3月までに弁明・質疑を行ったのは10人で、野党側は残る議員についても審査会への出席を求めている。衆議院選挙で自民党が議席を減らしたこともあり、選挙後に石破首相は残る議員にも政倫審への出席を求め説明責任を果たすよう求める考えを表明している。これに応じる形で出席に応じる議員が出てきた。来年夏には参議院選挙も控えており、自民党内から問題を長引かせることは得策でないという声も出ている。注目のポイントは、不適切な取り扱いが誰の支持でなぜ行われていたのかがどこまで明らかになるか。稲田朋美氏は“派閥からの還付が不記載になっていることは去年12月に一連の問題が明らかになって知った”とのべる一方で、当時の派閥幹部らのさらなる説明が必要だという認識を示していた。