ここからは避難生活が長期化したときのことを考えていく。能登半島地震の避難生活で最も困ったことを聞いたところ、およそ70%もの人が答えたのが「トイレ」であった。寒川さんは「排せつは災害になると待ったなしの危機」だという。能登半島地震では最大14万戸が断水し、石川県内の多くの地域が深刻なトイレ不足に陥った。ある避難所では発災から7日目に仮設トイレが届いた例もあった。能登半島地震でトイレに行く回数を減らすため水分摂取を控えた方は全体の半数以上にのぼっていた。ここで災害時のトイレの問題に長年付き合ってきた達人である日本トイレ研究所の加藤篤さんを紹介となる。
