新しい家族を待っている保護猫、引き取り手が見つかりづらい猫も多く課題になっている。そうした中、より多くの人に猫を引き取ってもらうための取り組みを行っている施設が千葉市にある。長年、動物の保護活動を見つめてきたコピーライターの糸井重里さんとともに訪ねた。訪ねたのは千葉市にある猫の保護施設。ここにはおよそ60匹の保護猫が暮らしている。劣悪な環境にいる猫や飼育を放棄された猫を保護し新しい飼い主を募り、多いときでは年間100匹以上譲渡につなげている。運営は代表の今村瞳さんとおよそ60人のボランティアに支えられている。ここには、もともと飼い主に大切に育てられてきた猫たちもいる。最高齢の「のあちゃん」は高齢の飼い主が亡くなり、半年前にこの施設に引き取られた。のあちゃんが速やかに施設に引き取られ命をつなぐことができたのはある仕組みのおかげだった。それが今村さんたちが作ったセカンドファミリー制度だ。飼い主が飼育困難になったとき施設が一時的な引き取り先、つまりセカンドファミリーとして引き取る。この制度に登録するとき飼い主は事前にお金を預ける。そのお金は餌代や治療費、さらに次の飼い主を探す費用にも充てられる。登録しても猫を預けることがなかった場合、お金は返金される。この制度で新しい家族のもとにつながった保護猫は20匹に上る。より多くの人に保護猫の飼育を選択肢に入れてもらいたいと考えていた今村さんはこれまで保護猫の主な引き取り手であったファミリー世帯だけでなく高齢者層にも安心して保護猫を引き取れるようこの制度を作った。始めたきっかけは家族との体験だった。母の昌子さんが元気を取り戻したきっかけが猫との暮らしだった。元気になった姿を見て年齢を理由に諦めていた高齢者にも猫と暮らす幸せを感じてほしいと思うようになった。セカンドファミリー制度をきっかけに高齢者などにも幅広く譲渡が行えるようになった。中にはこの制度を利用してこれまでに4匹の猫を迎え入れた女性もいる。週に1度、見守りのために施設から連絡があるため万が一のことが起きても猫たちが路頭に迷わないため安心して猫との日々を楽しめる。保護猫の中でも子猫に比べて高齢の猫は飼い主が見つからないことも多いが、高齢者の方は長く生きる可能性の高い子猫よりも高齢の猫を引き取るということも多いので猫にとっても幅広い人たちに譲渡されるのはいいという。
「家族になろうよ 犬と猫と私たちの未来」の番組宣伝。
「家族になろうよ 犬と猫と私たちの未来」の番組宣伝。
