参院選の勝敗の鍵を握るのは32ある1人区で、終盤の現在与党優勢が8、接戦が8、野党優勢が16となっている。おととい石破総理が応援に入ったのは激戦となっている保守王国の富山。候補者は危機感を強めている。富山県では自民党が2010年以降国政選挙で連勝しているが、富山選出の田畑裕明衆院議員の裏金問題や不適切な党員登録の問題もあり今回最大のピンチを迎えている。選挙戦序盤は優勢と見られていた堂故氏だが、有力議員が相次いで応援に入るものの他の候補に激しく追い上げられている。有権者に占める自民党員の割合が全国トップクラスの保守王国である富山では、応援したい気持ちと応援していいのかなという気持ちがまざっている、具体的に分かりづらいなどの声が聞かれた。国民民主党の庭田幸恵候補は「手取りを増やす」をキャッチフレーズに無党派層の指示拡大を狙う。自民党が苦戦を強いられている背景には参政党の影響も。「日本人ファースト」を掲げる参政党の新人・田保智世候補は、参政党はお金も持たない、利権も持たないが皆さんが付いててくださると訴えた。自民党幹部は、参政党に票が相当食われているとしている。富山選挙区にはこのほか共産党の坂本洋史候補が立候補しており、消費税の5%への引き下げなどを訴えている。他にNHK党の佐藤明候補が立候補している。