韓国では選挙不正の訴えが今も一部に浸透しているようだが、政治への不信感について山下さんは「保守系と革新系が激しく対立する状況が今後も続く見込み。かつて韓国では保守系と革新系が対立しながらも話し合うことで政治を進めていたが、『そうした時代に戻れる気がしない』と国会関係者の1人は話している。イ大統領はきょうの声明で国民の統合を呼びかけたが、実際のところ融和が実現する兆しはない。国会では与野党が激しく非難しあい、一部与党議員からはユン前大統領が所属していた保守系最大野党・国民の力の『解散に向けた手続きを検討すべき』という過激な意見まで出ている。1年前の非常戒厳は『革新と保守の対立を一層根深いものにした』という評価が韓国では定まりつつあり、こうした政治的分断は今後も韓国社会に暗い影を落とすこととなりそう」と伝えた。
