滝田さんは「クリスマスでケーキだから景気の話をしたい」とダジャレを披露した。過去はどうなって今はどうなのかその先に未来が見えてくるという。バブル崩壊後の30年間を表したグラフ。賃金と物価はずっと横ばいが続いてきた。この30年は異常な状態だった。滝田さんは「会社が儲かると従業員に給料をはずむ。そして給料が上がる、望ましいのは給料と物価が少しずつ伸びるのがいい。これ日本は30年間できなかった」などと述べた。八嶋さんは「いろんなことをやってきたのになぜそうならないのか不安がある」などと述べた。高畑さんは「これはイコール安定ではないんですか?」と聞いた。滝田さんは「グッドクエスチョンですね、のちほど解説します」などと述べた。今年は失われた30年挽回のチャンス。60秒で解説する。日本は大きな転換点、きっかけはロシアのウクライナ侵攻。それで食料、エネルギーが値上がりした。賃金は物価に賃金が負けているという声が高まった。経済界や労働組合、政府が一緒になり賃上げをしようと30年ぶりの水準の賃上げが実現した。そこで物価高を抑える対策と今年以上の賃上げが実現すれば大成功、まさに正念場。滝田さんは「岸田総理、残念なところがある。世の中が動いてきたのにアピールが下手。そこで4321を用意した」などと述べた。「4」は来年春闘の賃上げ率4%。今年の賃上げは3.58%。企業業績は最高益。中小企業も水面に浮上。企業業績からいっても賃上げが実現できそうな水準だという。「2」は日銀の物価上昇率目標2%。これがまもなく達成できるのではないかとみられている。「1」は政府潜在成長率目標1%、「3」はGDP名目成長率3%。2024年はこれらの水準に手が届くところまできている。滝田さんは「行けるポイントは企業が儲けを抱えているお金を使うように背中を押すこと。それを賃金と設備投資にまわす。それが回ればできる」などと述べた。