内田さんのきょうの予想レンジは149.50円~151.50円。内田さんは「ドル高を支えに151円台のせがあっても不思議ではない。明日朝、日本のGDP発表を控えているので引けにかけて利益確定売りにおされるとみている」などと述べた。注目ポイントは「金融緩和と引き締めの境界線」。内田さんは「明日朝、日本の10-12月期のGDPが発表される。プラス成長に転じた場合は短期的には円高が進むと考えられる。マイナス金利解除後も金融緩和が続くとみられるので円高の持続性には乏しいとみられる。実質金利がプラスだと引き締め、マイナスだと金融緩和になる。日本の場合YCCの短期金利を政策金利とみなすと実質政策金利は2%以上のマイナス。マイナス金利の解除0.1%の利上げであれば金融緩和の状態で国際的に最も低く円高には限界がありそう。日銀は2022年12月以降、合計3回YCCの長期金利上限を引き上げ0.5%上昇している。それでもマイナス圏にとどまり円相場も上昇したがその後は反落。円相場は2022年12月より円安。実質金利がマイナス圏にあっても持続的な利上げや金利上昇が見込める状況になれば円高が進みやすくなる。日本の需給ギャップはプラス圏への浮上を前に足踏み。2%の物価安定目標は高い。持続的な利上げは見通しにくい。円売りも勘案するとマイナス金利解除後も円安圧力は残る」などと述べた。