IAEA(国際原子力機関)のトップ・グロッシ事務局長が、東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原子力発電所を視察し、緊急時の安全対策やテロ対策について一定の評価を示した。東京電力は柏崎刈羽原発でテロ対策上の問題が相次いだことを受けて去年、IAEAに調査を依頼し、対策は適切に実施されているという報告書を受け取っている。先行する7号機で原子炉に燃料が入れられるなど、再稼働に向けた設備面の準備が最終段階となる中、IAEAのグロッシ事務局長が現地を訪れ、安全対策やテロ対策の状況を視察した。柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては地元同意が焦点となっていて、新潟県の花角知事は県が設置した委員会による安全対策に関する評価も再稼働の是非を判断する材料の1つに位置づけている。
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