- 出演者
- 中山果奈
オープニング映像。
核兵器禁止条約を巡って石破総理大臣は、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会などからの要請も踏まえ、来月、ニューヨークで開かれる締約国会議にオブザーバー参加するかどうか、他国の例も検証しつつ検討するとしていた。岩屋外務大臣は核兵器禁止条約に核兵器国が参加していないことを踏まえ、「核兵器国を交えずに核軍縮を進めることは難しく、だからこそ国際的な核軍縮の取り組みはNPTのもとで進めていくことが引き続きより望ましい」と述べた。その上で、米国による核の抑止力も念頭に「核による拡大抑止が不可欠だ。オブザーバー参加はわが国の核抑止政策について誤ったメッセージを与え、平和と安全の確保に支障をきたすおそれがある」と述べ、参加を見送ることを明らかにした。そして、被爆者とも連携し、NPTの枠組みのもとで核兵器廃絶への実践的な取り組みを進めていく考えを強調した。また、締約国会議について政府与党は「議論の内容を把握し、今後の取り組みに生かすことが重要」だとして当初、自民党と公明党の議員を派遣することを検討していたが、自民党は一部から異論が出たため党としての派遣を見送り、公明党のみ派遣する方向となった。
農林水産省は、はくさいやキャベツなど8品目の野菜について、今月10日から12日にかけてのスーパーなどでの平均価格を調査し、発表した。それによると、はくさいの1キロ当たりの平均価格は前の週から19円上昇し、375円となった。平年の2.6倍程度で、6週連続で2倍以上の高値が続いている。また、キャベツの平均価格は前の週から10円上昇し、410円で、こちらも平年の2.6倍程度となった。農林水産省によると、いずれも主な産地で雨が少なかったことなどから小ぶりのものが多く、出荷量の減少が高値につながっているという。農林水産省は今月中は出荷量の減少が続くことから、価格が平年を上回る状況が続くとみている。このほか、レタスとだいこんが平年の1.5倍程度、ねぎとにんじんが1.4倍程度となるなど、調査した8品目すべてで平均価格が平年を上回った。
IAEA(国際原子力機関)のトップ・グロッシ事務局長が、東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原子力発電所を視察し、緊急時の安全対策やテロ対策について一定の評価を示した。東京電力は柏崎刈羽原発でテロ対策上の問題が相次いだことを受けて去年、IAEAに調査を依頼し、対策は適切に実施されているという報告書を受け取っている。先行する7号機で原子炉に燃料が入れられるなど、再稼働に向けた設備面の準備が最終段階となる中、IAEAのグロッシ事務局長が現地を訪れ、安全対策やテロ対策の状況を視察した。柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては地元同意が焦点となっていて、新潟県の花角知事は県が設置した委員会による安全対策に関する評価も再稼働の是非を判断する材料の1つに位置づけている。
交通系ICカードのSuicaとPASMOの無記名式のカードの販売が3月1日から再開されることになった。世界的な半導体不足で、ICチップの入手が困難になったため、おととし6月から販売を停止していたが、影響は解消されたという。これで、すべての種類のSuicaとPASMOが購入できるようになる。
海上自衛隊の護衛艦が、中国が海洋進出を強めるフィリピンの近海で米国軍とフランス軍の空母とともに初めての共同訓練を行った。訓練は10日から18日まで行われ、合わせて11隻の艦艇が参加し、連携して潜水艦や航空機に対応する手順などを確認した。海上自衛隊の夏井隆第4護衛隊群司令は「どの国も単独では自国の安全を守ることはできない」と述べ、参加国の連携の重要性を強調した。