- 出演者
- 横川浩士 川口由梨香
オープニング映像。
フランスのルーブル美術館で19日朝、開館早々の時間帯に複数の人物が建物に押し入り、展示されていたナポレオン3世の妻のティアラなど宝石類を奪って逃走した。フランス2は、犯人は4人組で作業員を装い貨物用のリフトを使って2階の窓から侵入し、わずか7分で犯行に及んだと伝えている。警備員や見学客にけがはなかった。
フランスメディアによると、今回の犯行は美術館が開館してわずか30分後。パリの検察は、犯行に関わったとして4人の捜査を進めている。その手口から当局は、組織的な犯行の疑いもあるとみて調べている。今回盗まれた宝石について、ヌニェス内相は、「その価値は計り知れない」とコメントした。ルーブル美術館では、過去にも度々美術品が盗まれる事件が起きている。有名なのは、1911年に起きた名画「モナリザ」の盗難。イタリア出身の男が盗みだし2年後に売ろうとしたところ捕まり、無事に戻ってきた。ニューヨーク・タイムズによると、犯人が侵入した際、現場には5人の職員がいて、警報が鳴ったことを受けて美術館の手順に則って警察への連絡と入館者の保護を優先したという。フランス2によると、美術館の職員組合は数か月前から人員不足を訴えていたという。
イスラエル軍は19日、パレスチナのガザ地区で停戦合意に違反したことへの報復措置として、イスラム組織ハマスの拠点を攻撃したと発表した。一方、パレスチナのメディアはイスラエルの攻撃で子どもを含む少なくとも2人が死亡したと伝えている。双方が相手の停戦違反を非難しており、停戦が維持されるか懸念されている。
ガザ地区の停戦が発効されてから1週間あまり、停戦の維持への影響が懸念される事態が起きている。イスラエル軍は19日、ガザ地区南部ラファで活動していた部隊に対して、対戦車ミサイルなどによる攻撃しがあり、兵士2人が死亡したと発表した。これに対し、イスラム組織ハマスは声明で、「今年3月以降ラファに残るメンバーとは連絡が途絶え、情報を把握していない」と説明し、攻撃への関与を否定。一方、イスラエル軍は、ハマスが停戦合意に違反したと主張。報復措置だとしてガザ地区の各地で空爆を行い、数十か所のハマスの拠点を攻撃したと発表した。イギリスBBCは、地元の医療関係者の話として、ガザ地区各地への攻撃で少なくとも44人が死亡したと伝えている。ハマスは声明で「停戦合意を順守する」と表明。イスラエル軍も一連の攻撃のあと、「停戦を再開した。今後も停戦合意をを順守し、いかなる違反行為にも断固たる対応をとる」とSNSに投稿した。アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、バンス副大統領とウィトコフ中東担当特使、トランプ大統領の娘の夫・クシュナー氏が近くイスラエルを訪問する予定だと伝えている。彼らの焦点は、停戦を安定させ合意の次の段階へ進めること、人質の遺体の返還を続けること、ガザ地区の治安維持を支援する国際安定化部隊の設立などだという。
アメリカの各地でトランプ政権の移民政策や連邦政府職員の解雇などに抗議する700万人規模のデモが行われた。権力の集中と乱用に反対し、“王はいらない”をスローガンに掲げるこのデモは、今年6月以来2回目。デモの主催者によれば18日、2700か所以上であわせて700万人近くが“NO KINGS”と掲げてトランプ大統領による権力の乱用に抗議した。全米50の全ての州で集会が開かれ、その大半は平和的なものだった。そのメッセージは国外にも広がっており、メキシコやカナダ、スペインでも抗議デモが行われた。警察によると、いまのところ暴力が発生したという報告はない。
アメリカでは与野党の対立から新たな予算案が成立せず、政府機関の一部が閉鎖されてあと数日で4週目に入ろうとしている。政府の職員に給料が支払われない状況が続いていて事態打開へのめどは立っていない。国民生活や経済への打撃が広がっている。全米各地のフードバンクが需要の高まりに備えている。トランプ大統領は民主党への圧力を強めている。共和党は政府機関の閉鎖が続いている間はヘルスケアについての交渉は行わないとしている。(アメリカABC)
ボリビアで大統領選挙の決選投票が19日に行われた。ボリビアでは20年あまり左派政権が続いてきた。今回の選挙で決選投票に進んだのはいずれも右派の候補で政権交代が確実になっている。ボリビアでは経済の立て直しが喫緊の課題となっていて、左派政権のもとで悪化したアメリカとの関係の修復が今後の焦点となっている。(スペインTVE)
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が3年半以上にわたって続く中、ロシアと1,300kmの長い国境で接するフィンランドではロシアの脅威に備える動きが高まっている。首都ヘルシンキには巨大な地下シェルターが設置され、2年前からはロシアとの国境が閉鎖されている。ヘルシンキ最大の防空壕の一つは現在、地下のスポーツレクリエーション施設として使われている。フィンランドの外相は「将来ロシアが我が国に再び脅威になりかねないことの強い警戒感が生まれた」などと述べた。警戒感はフィンランドの多額の国防費と義務化されている徴兵制に対する国民の幅広い支持にあらわれている。軍事アナリストは「最近の衛星写真に国境のロシア側で心配な動きがある」と話した。国境沿いの町は打撃を受けている。(オーストラリアABC)
コーナーオープニング映像。
きょうの特集はイギリスで史上最大の冤罪の1つと言われる事件。イギリスの郵便局を統括するのは国営の郵便事業会社POST OFFICEで、多くの郵便局は個人事業主が経営している。事件は1999年、富士通の子会社が納入した会計システム導入後に残高不一致が頻発し、個人事業主ら900人以上が事業会社などに訴追され大半が有罪判決を受けた。2019年に裁判所が会計システムの欠陥を認定、2024年に有罪判決を取り消す法律が成立した。
サミー・サベットさんを取材。イギリス南部の3つの郵便局を経営する郵便局長だったが、2006年ごろから会計システム上で総額1000万円の現金不足が発生し不足分の支払いを余儀なくされた。サベット氏は詐欺の罪で訴追され、2009年には執行猶予付きの有罪判決を受け郵便局も手放した。うつ病などに悩まされストレスから心臓発作も起こした。その後会計システムの欠陥が明らかになり、2021年に有罪判決は破棄されたが財産などの損失をめぐり補償請求中。イギリス政府は去年、事件の被害者に対して一定額の補償金を支払う仕組みを導入した。しかし十分な補償を受け取れないまま亡くなる人もいる。郵便局長だった女性は去年10月に73歳で亡くなった。友人のジーン・スミスさんは「彼女はパニック発作に苦しんでいた」、「わたしは怒りを感じる」などと述べた。被害者の家族も被害を受けた当事者だと声を上げている。レベッカ・フットさんの母親は多額の返済を強いられ、一家は破産に追い込まれた。レベッカさんは被害者家族の支援団体を設立。これまでに9,000人以上が補償を受け取り、金額は約12億ポンドになる。一方で請求者は約1万2,000人だった。オックスフォード大学のクリストファー・ホッジス名誉教授は「補償制度はより迅速に機能すべき」などと指摘した。
取材した山田支局長はえん罪事件が起きた背景について「欠陥のあるシステムのデータをもとに事業会社が郵便局長らを訴追し続けたことが最大の原因」などと述べた。報告書は富士通の子会社について“一部の人たちは会計システムが間違った可能性を把握していた”、郵便事業会社について“システムのデータは常に正確だという虚構を維持し続けた”などと強く批判している。今月、イギリス政府は補償制度について改善策を発表した。富士通は補償について“イギリス政府と引き続き協議を進めていく”とコメントしている。
カリブ海でベネズエラからアメリカに向かう麻薬密輸船だとする船への攻撃を続けてきたトランプ政権。今度はコロンビアの左翼ゲリラとつながりのある麻薬密輸船を攻撃し3人を殺害したと発表した。コロンビア・ペトロ大統領は強く批判したが、トランプ大統領はペトロ氏を「違法な麻薬の指導者」と呼び、コロンビアへの資金援助を打ち切ると表明した。ただ政府は殺害した人々がアメリカに麻薬を密輸しようとしていたことを示す根拠を示していない。(アメリカABC)
イランに対する国連の制裁は欧米などと結んだ10年前の合意を受けて解除されていたが、先月、イランが合意に違反し核開発を進めたとして制裁は再び発動されている。イランは核施設への査察を含め合意が定めたいかなる制限も適用されなくなったとして、核開発を継続する考えを示している。2015年、ウィーンでオバマ政権のケリー国務長官は、イラン、中国、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアとともに核合意を結んだ。イランは原子力利用の制限を緩和されるとともに査察を受け入れ、見返りに国際的な制裁は解除された。イランは協議に応じる用意があり、外交的解決を目指すとしている。トランプ氏の特使は4月にイランとの間接協議のためオマーンを訪れた。ヨーロッパも改めて交渉する意向を示している。中国は「イランによる原子力の平和利用を認めるべき」としている。(香港TVB)
オーストラリアで移民に反対するデモとそれに対抗するデモが各地で行われ、一部が警察と衝突した。オーストラリアでは増え続ける移民への反発が高まっていて、こうした衝突は8月にも起きている。メルボルンではデモ隊の衝突を防ごうと間に入った警察を攻撃し、警察官2人がけがのため入院した。記者会見で警察は憤りを隠さなかった。(オーストラリアABC)
台湾の最大野党「国民党」のトップである主席を決める選挙が行われ、6人の候補者の内唯一の女性候補の鄭麗文氏が当選した。鄭氏は中国との関係を重視する姿勢を強調してきていて、中国・習近平国家主席は鄭氏に祝電を送り関係強化に期待を示した。中国は台湾を領土の一部とみなしているが台湾は否定している。鄭氏の勝利について記者が解説した。鄭氏の目標は党の結束と中国との関係強化。国民党は今、親中と台湾重視の若い党員との分裂が目立っている。(シンガポールCNA)
「ルーブル美術館閉館直後宝石類奪い逃走」などのニュースを伝えた。
アルゼンチンで最古ともされる恐竜の化石が発見された。2億3,000万年前に生息していたとされる恐竜の化石が発見された。発掘調査を主導した研究者によると草食の恐竜だという。
「鶴瓶の家族に乾杯」の番組宣伝。