野村証券・後藤祐二朗氏に今週の注目を聞く。FRBの金融政策をうらなう上では、2月の米CPIが注目となり、円需給をうらなう上では本日の1月の国際収支統計も重要。イラン情勢の悪化により原油価格が急騰している中、これらの統計には影響が顕在化していないため、為替を含めた金融市場の経済指標には反応しにくい局面にある。目先の為替市場はイラン情勢次第。2000年以降の月次データをもとに、米株が下落するリスクオフ時の主要通貨の値動きを、同時に原油価格が上昇している局面と低下している局面に分けて平均リターンを計算した。原油価格が同時に下落しているリセッション的な時には、円が対ドルで上昇しやすい傾向がある。原油価格が同時に上昇しているスタグフレーション局面では、他の通貨と同様に対ドルで下落する傾向がある。リスクオフと原油高が共存している時には、円の安全通貨としての需要が原油高によって相殺されやすいということを示唆している。イラン情勢次第で原油価格がさらに上昇することになると、対ドルでも円安圧力が定着しやすくなるリスクに警戒が必要。円安と原油高となると、日本のインフレにもダブルで効いてくることになる。
