国連が「2050年 未来からの天気予報」を公開し、現在数十年に一度の気象災害が30年後には日常の光景になると警告。今週も世界各地で異常気象が発生。アルゼンチンを始め南米各地では断続的に嵐が発生し多くの街が冠水。普段は雨が降らない砂漠の地域に洪水が発生し、いつもは緑豊かな場所が干ばつ被害にあっていた。子供達が不安を訴える30年後の世界の未来への警告を無視し20世紀最大の環境被害を引き起こした事もあったという。現在は水が干上がり錆び付いた船だけが取り残され船の墓場と呼ばれている。場所は中央アジアでカザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海で世界4番目に大きかった。湖は10分の1まで縮小されアラル海には主に2つの川から大量の水が流れ込み豊富に魚が捕れ漁が栄えていた。1950年代のソ連により自然改造計画が実行され湖に流れ込む川の水を農業用に使用。当時は綿花の栽培が奨励され収穫量は3倍になった。計画は成功したと世界にアピールしたが川から流れ込む水の量は減少し湖の水位が低下。1960年代の当時の映像でもその兆候は現れており漁師達は開発を辞めるよう訴えていたが声は届かず開発は続けられ現在ではかつての姿は残ってなかった。干上がった湖底から大量の砂と共に塩が舞い上がり農業も出来なくなった地域もあり砂漠化も進んでいた。世界気象機関は北極と南極の氷が減少し、海も陸地も温暖化が加速していると警告。熱波は北半球や南半球で季節に関係なく各地で猛威を振るい南アフリカでは雨が降らず貯水池が10分の1に減った地域もあり水道が使用できない街もある。スペインも干ばつの被害が拡大し、農地に水が行き渡らず農作物も育たない村もあった。世界気象機関は現在の状況はレッド・アラートで非常事態であると警告。世界各国に対しCo2の削減など温暖化対策を取るよう訴えている。
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