岡三証券NY・荻原さんは29日のニューヨーク株式相場について「株価の上昇が始まったが午後に発表されたベージュブックで景気後退懸念が強まったことから前日終値付近で推移している。個別株で注目されたのが1ドルショップを経営する「ダラー・ツリー」の決算で、8~10月期の決算は前年比で-20.6%となり4四半期連続の減益。市場予想を下回る結果となった。株価が上昇しているのは利益率の悪化に歯止めがかかっている点を評価したと思われる。既存店売上高は+5.4%と順調に拡大しているが営業利益率は-1.2ポイント。打開策として収益性の高いPB商品を今期から本格導入する戦略が示された。「2ドルより高い商品」が高所得層の顧客から強い支持を得ていると明らかにしている。輸送費の低下と相まって利益率の改善に繋がると考える。収益性の高い商品にも顧客が手を伸ばすかどうかが今後の注目点になる。」と話した。