石川・能登町の宇出津港では自身の影響で例年より寒ブリが一週間遅れで今年始めての水揚げとなった。今年寒ブリは豊漁とのことで、きのうは1400本が水揚げされるなど、過去20年で最多のペースとなっている。寒ブリは三軒茶屋と渋谷の2店舗でのみ提供されている。今年は福井・日向漁港ではブリの漁獲量が前年度およそ7000本だったが、今年度はシーズン途中で約3万5000本と5倍以上となっている。さらに天然寒ブリの2大ブランドの富山・氷見漁港や、石川・宇出津港でも豊漁となっている。水産研究・教育機構の浮魚資源部の大島和浩副部長によると、この時期のブリはあたたき水域を求め北陸あたりに南下するとのことで今年は定置網の場所がブリの好む環境となり集まった可能性があるという。値段については、斉藤水産の斉藤さんによると、例年にくらべ2~3割安くなっているとのこと。一方で、卸業者はこれから「しけ」が多くなる時期のためスーパーなどで価格が下がるかは海の状況次第という声もある。一方で震災の影響で漁を再開できていない漁港もあり、農林水産省によると石川県内にある69漁港のうち58漁港で被害を確認しており15漁港で船が接岸できない状況が続いているという。