群馬・高崎市で40年以上手書きの看板を作り続けている金澤康俊(68)。大学卒業後にサファリパークに就職し広報を担当、案内看板の制作を手伝ったときに手書きの魅力に取り憑かれたという。独学で腕を磨き、手書き専門の看板職人として独立した。しかし機械化が進み手書き看板の需要が激減した。そのため、生き残りをかけて個人客の興味を引くような遊び心のある作品作りに路線を変更した。昭和レトロのイメージを積極的に取り入れたり、実演を楽しんでもらうために表札ライブも行っている。金澤は「もっと腕を上げて誰にもまねのできないものを作りたい」と話す。