鹿児島県は医師などが乗り込み患者を治療しながら搬送するドクターヘリについて、鹿児島市を拠点とする1機と奄美大島を拠点とする1機の計2機で運用している。このうち奄美大島を拠点するドクターヘリの運用について話し合う会議が今月に開かれ、昨年度の出動件数が349件で県本土や沖縄県への長距離搬送が増えたことで総飛行時間が405時間と、全国平均の2倍近くに増えていることや、要請が重なり出動できないケースも増加していることが報告された。現場の医師からは、民間のNPO法人が運用する医療用ジェット機による搬送サービスや、遠距離医療システムを導入するなどして、ドクターヘリの運用の効率化を行政主導で進めるよう求める意見が出ていた。