日本維新の会が自民党との連立合意の絶対条件として掲げてきた衆院議員の定数削減法案を巡っては自民党と維新の共同で今臨時国会に45議席を削減する法案が提出され、年内の採決を目指していた。ただ法案は野党の反発が大きかったことなどもあり、会期中に審議されることはなく、閉会中審査となることが昨日決まった。こうした中日本維新の会は吉村代表が自身のYouTubeチャンネルで「国会は茶番だ」、「民主党時代に削減を進めようとしていた野党の人たちが今回反対するのは矛盾しているのではないか」などと野党に対して批判を強め、藤田共同代表も記者会見で「自民党議員の一部には成立に後ろ向きな人もいて、連立を組むうえで全力で取り組んでいたのか疑問」など自民党を暗に批判するなど不満をあらわにしている。一方野党側からは「定数削減を進めるにあたって今の自民・維新の連立与党の進め方は拙速かつ乱暴で、民主主義の原則に反しているのではないか」、「スピード感を持って成立するにしてもしっかりとした熟議が必要で、休みを返上して協議していくことを求めていきたい」などの声があがっている。
