コメの価格高騰が続く中、かつて国の減反政策への反対を訴えていた大潟村の農業法人の経営者はコメの増産宣言など政策提言を盛り込んだ手紙を小泉農水相あてに送った。大潟村に入植者として移住し長く減反政策に反対してコメの生産を続けたことで知られる涌井徹氏は「55年間続いた減反政策によりコメ農家の多くは後継者がおらず設備投資の資金もないため増産ができない環境にある」としたうえで小泉大臣自ら主食用米の増産を宣言することを提言している。また増産するとコメが余り値崩れが起きるという懸念に対しては集荷量が多い品種の開発で生産コストや価格を抑え輸出を増やすことで値崩れを防げるとしている。さらに農業の安定性を高め若い世代の就農者を増やすため農地や農機具などを一括で提供する新たな組織の立ち上げを提案している。