番組ADの男性(23)に「警視庁捜査二課・石原」と名乗る男からの電話がかかってきて「石原」は「あなたに犯罪の容疑がかかっている」と話したという。ADの男性は「実家の住所、名前の漢字も全部確認されて合っていたので一応話を聞いた」と話した。石原と名乗る男は「先週、愛知で詐欺グループの主犯格を逮捕してその押収物の中からあなたの名義を含む多数の銀行通帳が見つかった。主犯格に聞くと名義を買ったと証言した」などと話し事件の内容や全く知らない罪名を立て続けに説明され理解するだけでも必死だったという。AD男性は相手が教えた事件番号を検索し実際に使われているものだったため余計に信じてしまった。元神奈川県警刑事の小川泰平は「事件番号は実際に裁判の資料・証拠品として使われることが多いが警察から連絡がいく時に警察が言うことは絶対にない」と話した。男性は自分の容疑を晴らすことを優先し確認資料を送るためと言われLINEIDを教えてしまった。自分の名前や住所が記載の逮捕状の画像が送信されたといい小川泰平は「実在しない書類が含まれている」と話した。特殊詐欺は少しずつ信じ込ませていく手口で、証言を受けたとし金銭のやり取りがないことを確認するかと問われやると答えるとまた別の男性が出て来た。次々に複数の人物が登場するのは「劇場型」と呼ばれる詐欺の手口で次々に情報を与え余計なことを考えさせないため。男は送金履歴を調べるために専用の口座にお金を振り込むよう指示、ADの男性はここで「詐欺ではないか」と気づきAD男性はATMに送金しに行くふりをしながら交番に向かった。本物の警察とのやり取りが聞こえた瞬間、電話は切れたという。ITジャーナリスト・三上洋は「今回の場合は騙されても仕方のない巧妙なやりかた」と話したがもっと早く簡単に気づく方法として相手のペースに呑まれず警察にすぐ連絡すること。もう一つは電話がかかってきた瞬間に疑うというがそれはなぜなのか。