岡山市の更生保護施設「古松園」。後に首相となる犬養毅らが明治30年に設立した。仮釈放された無期懲役囚たちに半年間は衣食住を無料で提供している。岩戸顕前園長は、服役中の無期懲役囚75人の身元引受人。仮釈放された無期懲役囚は数年で死亡するケースが少なくない。岩戸氏は仮釈放が許されたなら、短期間でも社会生活を経験させたいとの思いが強い。法務大臣に死刑執行の停止の嘆願書を提出した被害者遺族がいる。原田正治さんは、トラック運転手の弟を事故に偽装した保険金目的で殺害された。極刑を強く求めていたが、死刑囚への面会が許可され、憎しみだけでは遺族は救われないと感じるようになった。原田さんは「終身刑にするべき」などと話す。結果的に死刑は執行された。それでも原田さんは日本の法律にはないが、死ぬまで刑務所から出られない終身刑の導入を主張し続けている。現在、全国の死刑囚は104人。
