八幡平市は3年前、畜産農家の負担軽減、ブランド力強化へ「八幡平市繁殖育成センター」を建設。市内の畜産農家から乳牛と肉牛290頭余を預かり、集中管理している。しかし八幡平市によると子牛の販売価格の低迷、飼料価格の高騰などで預かる牛の数が伸び悩み、採算が合わない状況が続いている。センターは近隣の滝沢市と岩手町の乳牛を対象に今月から試験的な受け入れを開始。月に10頭ほどのペースで受け入れ、最大で190頭ほどの増加を見込む。経営状況の改善、ブランド力の強化につなげていきたいとしている。八幡平市農林課は畜産業を取り巻く環境は年々厳しくなっているが、受け入れ範囲を市外に広げることで産地評価を高め、畜産農家の所得や意欲の向上につなげていきたいとしている。