ベトナム戦争集結から50年を迎えた。ベトナムやその周辺では1975年の終戦以降も社会の混乱が続き1990年ごろにかけて国外へ逃れる人々の姿が見られた。ボートピープルよ呼ばれるインドシナ難民は約144万人に上った。日本政府も1978年からインドシナ難民の定住受け入れを決定し、その数は1万1300人余となっているという。東川レバンさんもその1人で、2児の父親となっている。車内には難民の身分証明書が残されていて36年前にベトナムから逃れたという。父は南ベトナムの情報機関で働いていたことで刑務所へ送られ、親の経歴も子の進学に影響する時代だったことで大学に進学することはできず、東川さんは25歳の時に船で漂流していたところを商船に救助された。兵庫県の定住促進センターで半年にわたり日本語を学び、生活や学習支援を受けながら大学に合格し、大学院を卒業して2009年には起業を果たした。そして、日本で就職を目指すベトナム人の若者の採用も行い、難民への支援も欠かさずに行っている。