試験走行するリニア新幹線を見学できる施設には、走る姿を一目見ようと多くの人が訪れている。最高時速500キロを超えるスピードで東京・品川-愛知・名古屋間を最短40分ほどでつなぐ夢の超特急。さらに品川から大阪までは67分で行くことができる。期待を集めるリニアの開業だが、問題もある。当初、3年後の開業が予定されていたがリニア新幹線が通る予定の静岡県の川勝知事が「周辺環境に影響がある」として反対。一貫して県内での着工を認めなかったため、JR東海は先月29日に2027年の開業を延期にすると発表。その延期に停車駅の近くにマンションを購入した人は「残念だけど完全にストップというわけではないので」と話す。さらにイベントを開催しようとしていた主催者からは「絶望感があった」との声が。そんな中、川勝知事の突然の辞意表明。リニア新幹線の停車駅ができる予定の神奈川県相模原市の橋本では「(知事を)やめていただいて良かったというのが正直な思い」と期待する一方、「必要性は感じない。(他にお金をかける)優先順位があるので」という反対の声も。きょうの「ナゼナゼ」は「リニア開業で生活はどう変わる?知事辞任で今後どうなる?」。番組ではリニアの一連の問題について視聴者から意見を募集する。
番組が訪れたのはリニア新幹線の新駅が建設されることで今注目の神奈川県相模原市の橋本。リニア誘致で再開発が進む橋本駅周辺では新築マンションの建設ラッシュが起きている。賃貸マンションの見学者の多くが希望するのが普段は敬遠されがちな工事現場側の部屋。さらにマンション価格についても、橋本駅の3LDKのマンションは10年前は約3,000万円だったが、今ではその3倍の価格に。この日も駅から徒歩4分の物件には多くの人が内覧に訪れていた。購入を検討する人がいる一方、1年以上前にこのマンションを購入した夫婦は開業延期について「延期は残念だけど、工事自体はまだ進んでいるということで期待している」などと話す。3年後の開業を見越して部屋はほぼ完売済みだという。他にも橋本駅周辺で行われる予定のプロジェクトでも困惑の声が。実は橋本駅がある相模原市は多くのダムが点在。その数は7基。その特色をアピールするためカレーをダムに見立てた「ダムカレー」による「ダムカレー世界選手権」が開催される。しかし開催直前で延期が発表された。リニア新幹線が通る予定の名古屋駅にほど近い土産店は「この店事態がそもそも2027年(リニア開通)に向かって作った店」と話す。去年からはリニアに関連した様々なグッズも販売しており、延期については「2030年なのか2032年なのか、そういうのを改めて発表してもらうと、日にちが決まっていないからちょっと中ぶらりんというか。ここから前に進んでいくことを期待している」とのこと。開業の延期が決定した要因の1つが静岡県の川勝平太知事の開業反対。その理由としてトンネル工事により静岡県内を流れる大井川の水量が減り、生活に影響が出る恐れがあること。そして南アルプスの生態系への影響も指摘していた。リニア問題について大井川流域にある島田市の市長は「水資源の問題については解決の目安というか明かりが見えてきた。静岡工区が着工できるようになるまでの議論をスピードアップして議論していかないといけないと思う」と話す。リニアが開通しても静岡にメリットが少ない」などの理由で一貫して着工を認めなかった川勝知事。こうした中、今月2日に突然辞意を表明した。「問題が一段落ついた」と説明したが、この姿勢に怒りをあらわにしたのがリニア新幹線の停車駅が作られる予定の愛知県・大村知事。強い不信感を示した。今後、リニア新幹線の開業は順調に進むのか、そして私たちの生活はどのように変わるのか。
番組が訪れたのはリニア新幹線の新駅が建設されることで今注目の神奈川県相模原市の橋本。リニア誘致で再開発が進む橋本駅周辺では新築マンションの建設ラッシュが起きている。賃貸マンションの見学者の多くが希望するのが普段は敬遠されがちな工事現場側の部屋。さらにマンション価格についても、橋本駅の3LDKのマンションは10年前は約3,000万円だったが、今ではその3倍の価格に。この日も駅から徒歩4分の物件には多くの人が内覧に訪れていた。購入を検討する人がいる一方、1年以上前にこのマンションを購入した夫婦は開業延期について「延期は残念だけど、工事自体はまだ進んでいるということで期待している」などと話す。3年後の開業を見越して部屋はほぼ完売済みだという。他にも橋本駅周辺で行われる予定のプロジェクトでも困惑の声が。実は橋本駅がある相模原市は多くのダムが点在。その数は7基。その特色をアピールするためカレーをダムに見立てた「ダムカレー」による「ダムカレー世界選手権」が開催される。しかし開催直前で延期が発表された。リニア新幹線が通る予定の名古屋駅にほど近い土産店は「この店事態がそもそも2027年(リニア開通)に向かって作った店」と話す。去年からはリニアに関連した様々なグッズも販売しており、延期については「2030年なのか2032年なのか、そういうのを改めて発表してもらうと、日にちが決まっていないからちょっと中ぶらりんというか。ここから前に進んでいくことを期待している」とのこと。開業の延期が決定した要因の1つが静岡県の川勝平太知事の開業反対。その理由としてトンネル工事により静岡県内を流れる大井川の水量が減り、生活に影響が出る恐れがあること。そして南アルプスの生態系への影響も指摘していた。リニア問題について大井川流域にある島田市の市長は「水資源の問題については解決の目安というか明かりが見えてきた。静岡工区が着工できるようになるまでの議論をスピードアップして議論していかないといけないと思う」と話す。リニアが開通しても静岡にメリットが少ない」などの理由で一貫して着工を認めなかった川勝知事。こうした中、今月2日に突然辞意を表明した。「問題が一段落ついた」と説明したが、この姿勢に怒りをあらわにしたのがリニア新幹線の停車駅が作られる予定の愛知県・大村知事。強い不信感を示した。今後、リニア新幹線の開業は順調に進むのか、そして私たちの生活はどのように変わるのか。