老後30年を夫婦で暮らすには2000万円必要といわれる問題。老後の蓄えについて街で聞いた。70代姉妹は「夫婦共働きで貯金は継続してきた。2000万まではない」と話す。一方、30年間コツコツと数千万貯めたと話す83歳男性は「毎月貯金していた。はじめは500円から徐々に増やしていった。退職金も老後資金にした」と話している。4年前に夫を亡くしたという88歳女性は年金月10万円だが「何とか楽しく暮らしている」と話す。その理由のひとつが都営住宅に住んでいること。家賃4万円で2LDKに住んでいる。食費は4万円、光熱費は約2万円に抑えているという。最近の楽しみは「推し活」。推しは真田ナオキさん。この生活を支えているのが、40歳から続けている毎月5000円の貯金。さらに定年後も80歳まで清掃員として勤務し月収約10万円得ていた。65歳以上の貯蓄額は平均2424万円だが、中央値は1677万円。貯蓄なし世帯は11.3%だという。支給日に年金をおろした73歳男性は貯金なし。年金は月9万500円だという。以前はガラス職人をしていて、その後職を転々としていたため、厚生年金の保険料を収めていた期間が短かった。都内のアパートで一人暮らしをしていて、節約のため食費は1日1000円で、昼食は抜き1日2食。去年体調を崩し、アルバイトを辞めていたという。