東京大学元総長の佐々木毅氏に話を聞いた。一体この30年間は何だったのか、政治家たちが問題を真剣に議論し交渉し改善するという機会がなかったままに過ぎ去ってしまったと話した。かつてリクルート事件をきっかけに政治に対する国民の怒りが湧き上がり、金権政治の打破を目指して平成の政治改革が行われた。佐々木氏は様々な提言でリードしてきた。選挙の費用を抑えようと小選挙区制度を導入。国民1人250円の負担で政治資金をまかない公正な政治を実現しようと、政党交付金も設立された。佐々木氏は法の抜け穴をつく形で問題は繰り返されてきたと指摘した。