内田さんのドル円予想レンジは151.50円~152.50円。内田さんは「トランプ政権が相互関税の実施を先送りしたことで、市場では安心材料として受け止められました。当面の間、トランプ政権は各国との貿易状況を調査するとしていて、その中に為替相場も含まれる点にも注意が必要です。円安に対し、何らかのけん制が入る可能性があると思います。投機筋のポジションについては、円ロングに転じています。金利差の観点では、調達コストが収益を上回ってしまうネガティブキャリーの状況のため、長続きしないと思います。また、日本は実質長期金利が諸外国より低く、マイナス圏のままなので、円高の定着は難しいです。実質金利水準に照らすとmドル円は底堅く推移すると思います。当面の注目材料は、今月末発表のアメリカ個人消費支出物価指数で、もう1つの注目はトランプ減税の行方。イーロンマスク氏が率いる政府効率化省が歳出削減を進めているので、金利低下、ドル安材料。リスクプレミアムを見るうえでどういうバランスでアメリカの財政が転じていくのかも注目です」などと話した。