今の国会の会期は3日間延長され、あすが会期末となる。政治改革を議論する参議院の特別委員会で政策活動費の廃止などが明記され、衆議院で可決された3つの関連法案のほか、共産党が参議院に提出した企業団体献金や政策活動費を禁止する法案などの審議が行われる。自民党と立憲民主党は、あすの会期末に特別委員会で法案の審議を行ったあと採決することで大筋で合意している。このため3つの関連法案は、特別委員会で可決されたあと本会議でも採決が行われ、与党だけでなく野党も賛成していずれも可決成立する運びで、政治資金規正法の再改正は今の国会で実現する見通し。一方、派閥の政治資金パーティーを巡る問題では、きょう午後、参議院政治倫理審査会が開かれ、旧安倍派の衛藤晟一元一億総活躍担当大臣の弁明と質疑が行われる。政治倫理審査会は先週、衆議院側で15人、参議院側ではこれまでに申し出た27人の関係議員のうち4人の審査を行った。今週は参議院側で、衛藤氏に加えてあさってに4人の審査がいずれも公開で行われる予定で、派閥からの還付キックバックが再開された経緯など実態の解明につながるかが引き続き焦点となる。