飯田徳子さん89歳はベンチプレス競技の70歳以上52kg級でおととしと去年の2年連続で世界チャンピオンになった。飯田さんは週に3回ジムに通いトレーナーに指導を受けている。元々マラソンが趣味の飯田さんは71歳の時に自分の限界に挑戦しようとサハラマラソンに挑戦した。3度目の挑戦で約250kmを完走し世界を驚かせた。しかし過度なトレーニングで股関節を負傷し大好きだったマラソンを諦めざるを得なかった。走れなくなり生きがいを失った中で出会ったのがベンチプレスだった。新たな競技を始めるにあたって、今の体を持ち続けたいから無理はしないとのルールを課している。毎日体のケアを欠かさず、食事も重要でカルシウムを取るために魚は骨ごと食べる。飯田さんは大会にも積極的に参加し、仲間の前で実力を披露する。この大会で目標としていた50kgという自分の体重とほぼ同じ重量を上げることに成功した。飯田さんは来年ポーランドで開かれる世界大会にも参加する予定。