ユーロ圏11月消費者物価指数が発表される。大和証券・矢作大祐さんは「市場予想は前年比+2.3、エネルギー・食品除くは、前月比+2.8。小幅に加速する予想。前年に落ち込んだ裏の影響が大きい。製造業停滞が足かせ。プラスアルファで、米国・トランプ政権の不透明な貿易政策も重しになっている。足元ではあまりにも利下げを進め過ぎると利下げ余地が減ってしまうというECB(ヨーロッパ中央銀行)幹部の懸念もある。本日公表の消費者物価指数が市場予想を下回れば、市場は利下げをしてくれとなるが、片方で景気の下振れ懸念を強める。消費者物価指数が市場予想を上回れば、逆に利下げ期待は弱まり得る。市場は予想通りがほしい」などと述べた。11月都区部消費者物価指数について。インベストラスト・福永博之さんは「全国の先行指標と言われている。予想は2%台に乗せる。2%台に乗せると2カ月ぶり。11月の値上がり品目数は、食品メーカー195社における家庭用を中心とした食料品は282品目もある。前年同月比では11カ月ぶりに前年を上回る状況。正月用品、ふりかけ、チョコレートなど多岐にわたり値上げ。1回あたりの平均の値上げ率は、11月単月で16%。年間で見ると17%あり、若干落ち着いてきている感はある。予想を上回るかどうか、国内の金利状況にも影響するため、サプライズになるのか注目。日銀の利上げ観測が高まっているが、本当に高まることになるとオーバーキルにならないか心配になる」などと述べた。