陸上日本選手権で注目の選手。男子400m日本記録保持者・佐藤拳太郎選手は、この種目の選手としては小柄だが、みずからの強みを生かして世界に挑む。佐藤選手29歳。去年の世界選手権で44秒77の日本新記録をマーク。32年ぶりに日本記録を更新。快挙の大きな要因となったのが、みずからの走りに対する分析。東京五輪後、大学院で書いた修士論文では、400mの走りを研究。導き出した答えが、後半の200mでいかにスピードを落とさないかだった。成果が出たのが、去年の世界選手権。順位を上げて2着でフィニッシュ。32年ぶりの日本記録更新につなげた。前の日本記録保持者・高野進さんは、自身が成し遂げられなかった五輪でのメダル獲得へ期待を膨らませている。パリ五輪で目指す決勝の舞台とその先へ。まずは日本選手権で優勝し、代表内定をつかむ。佐藤選手はとにかくメダルしか見えていない」と語った。佐藤選手は日本選手権で優勝すれば代表に内定する。日本がメダル獲得に挑む1600mリレーの主力としても期待されている。男子400mの決勝は、大会最終日の30日。