QUICK企業価値研究所の柊宏二氏に話を聞く。テーマは“株価5万円 実現の可能性と2024年度の投資テーマは”。柊氏は「2024年度の日経平均株価は1989年の高値を抜き4万円に到達する可能性が高いと指摘してきた、現在も強気で4万円は通過点にはすぎず、さらなる上昇が期待できる相場なんじゃないかとみている」などと話し名目GDP額と日経平均株価の動きを説明。株価上昇の背景を“景気低迷の中国からの資金シフト”“日本の半導体産業の復活”“企業の資本効率改善に向けた取り組み”“バフェット氏の日本株への投資効果”“日本経済のデフレからの脱却”とあげた。5万円の実現については今後の日本企業の収益改善にかかっているといえるとして、24年度に達成しなくても25年度には十分達成しうるとみているとのこと。柊氏が注目する今年度の投資テーマは“株主還元の強化”で、資産防衛のためにも配当、自己株取得など株主還元は非常に重要になるとみているとのこと。株主還元の強化で注目銘柄をあげ、特に注目しているのはみずほFGをと住友商事。みずほFGについて「配当性向の目安は40%で低くないが自己株取得を実施せず、今年度から自己株取得開始の可能性あり」などと話した。住友商事については「大手商社5社のうち他の4社がいずれも累進配当方針を導入の中、まだ導入していない。新しい中期経営計画での株主還元方針に注目」とのこと。最後に「株主還元が業界他社より見劣りしているからといって必ずしも期待できる銘柄とは限らない。利益や財務の状況をしっかりとチェックしてから判断する必要があるんじゃないかなと思う」などと注意点を話した。7時8分ころからモーサテプレミアムで投資のヒントをライブ配信。