日経平均株価が最高値を更新する一方、景気回復の実感に乏しいとの声もある。大和証券投資情報部・坪井裕豪担当部長は「去年から始まった新NISAで新しく投資を始めた方も含めて多くの人がこの恩恵を享受したのではないか」と話す。「株高不況」の著者・第一生命経済研究所・藤代宏一主席は「企業は値上げである程度収益を確保できているが消費者にはインフレが直撃してしまう。インフレに強い株式や不動産を持っていない人が多い」「日本はデフレが長く続いてきたのでインフレに強い資産を持っている必要はなかった。デフレのときは現金が持っていることが安全で同時に得策でもあった」と指摘。家計の現金・預金残高は約34年間で約3倍増加した。しかし約3年前から物価が上昇し現金の価値が下落し株高不況につながっている。
