渡辺氏が消費者2万人を調査した消費者のインフレ予想のデータでは、1年後に物価がどうなるかという問いに対して2021年までは「変わらないだろう」が「かなり上がるだろう」を上回っていた。2022年を境に割合は逆転し「かなり上がるだろう」が高い水準を維持している。渡辺氏が行ったもう1つの調査では、商品が10%値上げされた時にどう行動するかを聞いた。同じ店で買うと回答した人の割合は2020年、2021年は40%未満だったが、2022年を境に50%に上昇し、その後も40%台を維持している。渡辺氏は、それまで消費者は値段は上がらないものでその店では何か事情があって上がっていると考えていたが、今はみんな上がっているのでほかの店に行っても無駄足になるため高くなってもしょうがないから買うようになっていると解説した。実質賃金は2022年以降4年連続でマイナスになっており、賃金の上昇が物価上昇に追いつかない状態が続いている。河野氏は、賃金上昇と物価上昇の負のスパイラルになっているのではないかと指摘した。渡辺氏は、企業のダイナミズムは生まれていると話した。
