この週末も全国各地で花火大会が開催された。一方、厳しい運営状況で継続が危ぶまれる花火大会を守ろうと、新たな取り組みも広がっている。おととい多くの人で賑わいをみせた神宮外苑花火大会。1万発の花火が東京の夜空を彩った。近年、全国で運営費の高騰や担い手不足などを理由に、花火大会の中止や縮小を余儀なくされるケースが相次いでいる。秋田県で10日に開催された八峰花火フェス。35年以上続いた前身の花火大会が高齢化などを理由に開催中止となったことを惜しみ、地元の商工会青年部が協賛金を募るなどして、新たな形で生まれ変わらせた。日本の夏の風物詩を守るため、キリンビールでは商品の売り上げの一部を保全活動に寄付している他、ふるさと納税を通じて花火大会を応援するキャンペーンなどが展開されるなど、各企業も様々な取り組みを行っている。花火大会が過去5年以内に開催中止または規模縮小した自治体は24.1%にものぼる。
