人工肛門や人工ぼうこうをつけたオストメイトの人に人目を気にすることなく温泉などを利用してもらおうと当事者や支援者で作るグループが企業と協力して湯あみ着を開発した。杉並区の銭湯できょうお披露目された入浴用の衣服、湯あみ着はオストメイトの人たちが人目を気にせず入浴できるよう開発された。体につけた排せつ物をためるパウチと呼ばれる袋状の装具を隠せるデザインになっている。湯あみ着は胸元から下をカバーしたり腰に巻いたりするなど4種類の着方ができ軽量で速乾性に優れている。この湯あみ着、オストメイトの人たちのアイデアが取り入れられている。オストメイトの小学3年生の女の子とその母親から、安心して入浴できるようすそをとめられないか意見を出した。当事者の意見を取り入れて3年がかりで完成した湯あみ着。きょうはオストメイトの人などに体験してもらった。開発したグループでは今後、全国各地の温泉施設などに置いて貸し出ししてもらえるよう働きかけていくことにしている。