東京・杉並区、江戸や鮨八。こちらのお店では北海道産の殻付きホタテバター、刺し身などで楽しむことができる。ホタテの卸売価格は2年前は1キロ2653円だったが、今年の4月には4346円と6割増し。先月も4000円を超えている。小売店では貝柱が4つほど入った北海道産のホタテが700円ほどで販売されている。遡ること2年前、大きな貝柱が10個入りで1080円。100g450円で売られていたがきのうは100g970円と2倍以上に。2年前に中国が日本産水産物の輸入を停止し、苦境に陥ったホタテ。それまでは輸出額の半分を中国が占めていたが、中国向けが0になった去年はアメリカが27%、ベトナムなど東南アジアへの輸出も増えて分散化が進んだ。当初中国の禁輸で行場を失う懸念もあったが北海道産のホタテは質が高く、世界中から引き合いがあった。先月末中国が10都県を除いて、日本産水産物の輸入再開を発表すると、北海道の加工業者のもとには問い合わせが殺到。ホタテの高値が続く中今年は水揚げ量が去年の1割ほど減っているため、中国の参戦でさらなる高値に繋がりそう。