オリオンビールはきょう、東京証券取引所で3つある市場区分のうち最上位の「プライム市場」に上場し、セレモニーでは村野一社長らが鐘を打ち上場を祝った。東証によると沖縄県に本社がある製造業として初めての上場で、午前中は買い注文が膨らんで初値が付かない状態が続いた。1957年に創業したオリオンビールは国内では5位のビールメーカーだが、沖縄県内では圧倒的なシェアを持ち独自の地位を築いてきた。会社は上場をきっかけに知名度を高めることでインバウンド需要を含めた県内のビール事業やホテルなどの観光事業の基盤を固めていく他、アメリカ・台湾など売り上げが伸びている海外向けのビール事業も強化し、製造につなげていく方針。