金メダリスト・大野将平が「最強」と言い続けてきた永瀬貴規。オリンピック史上初、81キロ級での連覇を成し遂げた。これまで世界の誰一人たどり着けなかった連覇。その訳について、永瀬の恩師で、バルセロナオリンピック・銅メダリストの岡田弘隆が語った。81キロ級は「重量級並みのパワー」「軽量級並みのスピード」どちらにも対応しなければならない。永瀬最強説の一端が垣間見えるエピソードがある。ひたむきに稽古をし続けた永瀬について、恩師はその強さを「相手が力でくればくるほど受け流してしまう魔法のような柔道」表現した。それは準決勝でも。東京オリンピックの後、結果に恵まれない時期もあった永瀬。史上初の連覇をかけた決勝の舞台。開始から1分52秒、技ありを奪うと一本勝ち。