きょうの東京外国為替市場で円相場は1ドル161円台まで値下がりし、およそ37年半ぶりの円安ドル高水準を更新した。円安に歯止めがかからない状態が続いている。背景にあるのは米国の金融政策に対する市場の思惑。米国のFRB(連邦準備制度理事会)が利下げを急がないとの見方が強まったことから円安が進んだ。これについて鈴木財務大臣は「急激な、しかも一方的な為替相場の変動が経済に与える影響について深く懸念している。政府としては為替市場の動向を高い緊張感で注視していて過度な変動に対しては適切な対応を取っていきたい」と発言した。市場では政府日銀の市場介入への警戒感が高まっている。市場が注目するのは日本時間の今夜、米国で発表される物価関連の統計。ここで米国のインフレの状況を見たうえで為替がどう動くのかが焦点となる。
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