日本と米国の金融政策を決める会合の結果を受け東京株式市場は全面安と大荒れの展開になっている。日経平均株価は一時1300円以上値を下げる場面もあった。午前は1007円値下がりし3万8094円で取引を終えた。背景にあるのは急速に進んだ円高。円相場は一時148円台半ばまで進み約4か月半ぶりの円高ドル安水準。FRBが9月の利下げを明言した一方で、日銀・植田総裁は物価が見通し通りならば「引き続き金利を上げていく」と追加利上げを否定しなかったことから、市場で日米の金利差が縮小していくとの見方が広がった。これを受け、東京株式市場では「採算が悪化するのでは」と輸出関連株を中心に売り注文がふくらみ、全面安の展開となった。市場関係者は「円高進行は異常なまでに速い」と話していて、しばらくの間は為替の動きが株価に大きな影響を与えることになりそう。