政井氏の注目ニュース2つ目は、「ノーベル経済学賞にモキイア氏ら3氏 イノベーション主導の成長解明(日経電子版 13日付)」。最近のノーベル経済学賞は傾向が変わってきているといわれ、この数年は特に歴史を振り返り、今の社会課題にヒントを与えるような研究が評価されている。23年に受賞したクラウディア・ゴールディン教授は経済史と労働経済学が専門で、今回受賞のジョエル・モキイア教授も経済史が専門で「産業革命以降の経済成長を維持した源泉はイノベーション」と解明し今回の受賞に至った。イノベーションはシュンペーターの「独占→破棄→再独占」という創造的破壊の連続が前提だが、労働者の立場から見ればそのたびに失業のリスクにさらされる。だからこそウェルビーイングとイノベーションを接続した経済成長が重要であり、日本では人的投資に資する施策が必要。ウェルビーイングとは「身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること」を指す。上場企業では東証の要請もあり、ウェルビーイングの見える化も進んでいる。日本は労働力人口の減少が不可避のため、成長を確保するためにもウェルビーイングをどう生産性の向上につなげていくかが、企業の成長にとっても日本にとっても重要なこと。
