東京のベンチャー企業が開発した小型ロケット「カイロス」は小型の人工衛星を搭載しており、軌道の投入に成功すれば民間企業が単独で開発したロケットとしては国内初となる。おととい発射場のある和歌山県串本町には、その瞬間を一目見ようと大勢の人が集まった。ロケットを発射する際には通常、破片が落下する恐れがある範囲に警戒区域を設け、船などに立ち入らないよう要請する。しかしその警戒区域に船が残っていることが分かり、タイムリミットまでに安全な場所に退避できる見通しが立たなかったことから発射は中止された。ロケット自体に問題はなく、あさって以降に仕切り直す予定だという。