千葉県館山市にある商業ビルには、地元志向の書店や野生動物の革小物店など個性的なテナントが入っている。このビルは20年以上空き物件だったというが、地元住人が丸ごと1棟買ってオーナーとなり、2月にリニューアルオープンさせたという。別の空き物件では都内からの移住者がカフェバーを開いている。こうした空きビルの活用事業を行っている漆原秀さんによると、館山市の空きビルが破格に安いことが活用事業の背景にあるとのこと。漆原さんは8年前に館山に移住し、館山の空きビルが個人で購入できる値段だということに気づき、様々な活用事業を展開しているという。漆原さんは館山の街が過疎化で活気が失われつつあることに懸念を示し、自身の経験を講演で広めて街に活気を取り戻すことに成功したとのこと。現在は地元住民と居住者が交流できる空間としてマルシェも開催しているとのこと。