東京都はカスハラを防ぐため全国初となる条例の制定に向けた検討を進めている。カスハラはセクハラやパワハラのように法律で定義はなく、事業者が対策を講じる義務もない。条例の制定に向けた検討が進められる中専門家などが参加する会議が開かれた。条例の実効性を確保するため新たに設けるガイドラインに具体的行為を例示することも提案した。会議ではこれらの提案の他罰則を設けないことも了承された。東京都は早期の条例案の提出を目指すことにしている。カスハラを定義づけることについて関西大学社会学部・池内裕美教授はとても大きな第一歩だとする一方、このボーダーラインまでなら言ってもいいだろうという悪い例も出てくる可能性はあるとコメント。